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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

相葉side

いつも大ちゃんが俺の気持ちに気が付いてくれる。そしてキスまでさせてくれる。こんな俺に付き合ってくれてていいのかな…。

今なら引き返せる。ノーマルなんだし。そしてこんな曖昧な関係はいつまでも続けてはいけない、健全な男子なんだし女の子とセックスしたいはず。俺が足かせになるのは嫌だな。

新しいマンションが決まったら終わりにしよう。
嵐でいる限りは一緒にいれる、俺の気持ちを分かってくれるだけで十分。

こんなこと考えてるだけでも涙が出そう。
好きになりすぎて俺がめちゃくちゃにする前に、俺の隣にいてもらうためにも終わりにしないとな…。

大好きな人には自由でいて欲しい、俺が大ちゃんを縛ってるよな。あと少しだけ一緒にいてもらったら終わりにしよう。

だめだ、考えただけで泣きそうになる。
一度、大ちゃんに時間を作ってもらって話しよう。
一人で決めたら怒らそうだから…。

そんなことを考えているうちに部屋に着く。
スエットに着替えてベッドに横になる。

先程の大ちゃんとのキスを思い出す。あの感触がよみがえる。そしてセックスしたこと時のことが浮かんでくる。大ちゃんにとって、こんなこと言われるのは嫌だろうけど今までのセックスで一番気持ち良かったな。

自覚がないだろうけど、時たま見せる顔がすごい色気があるんだよな、セックスの時、苦痛に歪む顔、イク時の顔とかが忘れられない。

思い出したら立ってきたや。自然に股間に手が伸びてしまう。あの時のことを思い出しながら自分の手で上下させていくと射精感が高まってくる…。
ああっ…ダメだ、出る。
しばらく抜いてなかったとはいえ、早いな俺。
すぐにイってしまった。

気持ちいいんだけど一人で処理するってやっぱり寂しいな。本音は言えば抱きたいし、やりたい。

単純に好きな気持ちだけで行動できた若いころに戻りたい…。素直に好きって言えて、付き合えたら幸せだよな。

これから俺は誰か好きになるんだろうか…

自分の手の中に出した白濁液を片付けて、ベッドに横になると一瞬で記憶がなくなった。
コンサートの疲れと、抜いたことですっきりしたのか一瞬で眠りに落ちた。

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