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図書委員のエッチな当番日誌

第1章 初めての当番

本棚に本を戻しながら、ふぅっと息を吐く。

天ヶ瀬さんってば、からかうの趣味なのかな。

図書委員の初顔合わせの日も。

図書委員長でもある天ヶ瀬さんが

「分からない事があったら何でも聞いて?手取り足取り教えてあげるからね」

なんて言って、両手を握られた。

男子と手を繋ぐなんて、小さい頃以来の出来事に、思わず顔が赤くなってしまい

「うわ、顔真っ赤。可愛い!」

そんな事言われて、余計に恥ずかしかった。

そっとカウンターに座る天ヶ瀬さんを見る。

ちょっと長めの前髪から、切れ長の目が見える。

スッと伸びた鼻筋。少し薄い唇。

…かっこいい…よね。

あんな事があって、意識しちゃったのもあるけど…

天ヶ瀬さんと一緒で…嬉しい。

自然と頬が緩んでいて、はっと我に返った。

いけない、いけない。

ちゃんと仕事しなきゃ!!

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