テキストサイズ

図書委員のエッチな当番日誌

第1章 初めての当番

本棚に本を戻していると

「栞ちゃん?」

天ヶ瀬さんが声をかけてきた。

「はい?」

「そっちが終わったら、こっちも手伝ってくれる?」

見れば、天ヶ瀬さんも返却の本を棚に戻していた。

「はい、分かりました!!」

手早く戻すと、天ヶ瀬さんのいる棚に向かう。

「お待たせしました!!」

「うん、ごめんね?」

見れば、結構厚みのある本と…脚立?

「これ、あの位置の本なんだ」

指差す先は…脚立使わないと届かない位高い場所だ。

「悪いんだけどさ…僕、高所恐怖症なんだよね」

「え」

予想外の言葉に、ぽかんと天ヶ瀬さんを見た。

天ヶ瀬さんは、恥ずかしそうに頬を赤くして

「情けないだろ?展望タワーとかの景色を見るのは平気なんだけど、こういうのに乗るのが苦手で」

脚立をポンと手のひらで叩いた。

何か…天ヶ瀬さんってば…

可愛い!!

「分かりました!!私が棚に戻しますから」

「うん。ごめんね。ありがとう」

天ヶ瀬さんはにっこり笑った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ