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ふたり、溺愛中

第6章 甘えて、甘えさせて

お互いの舌が絡み合い、唾液も混じり合って、くちゅりくちゅりと水音をたてた。




それがようやく離れると、唾液は糸となって私と悠さんを繋ぎ、そしてプツリと切れた。






「ん…、とても美味しかったよ。
ありがとう、優」



「ゆ 悠さん///」



喉が渇いたって言うからお水をあげたんだけど、本当にあれでよかったのかな。

て言うか、結局最初の一口分しか飲めてないよねぇ。










―――――ピルル ピルル ピルル

―――――ピルル ピルル ピルル




「あれっ」



ふと、またどこからか悠さんの携帯電話が鳴ってる音が聞こえてきた。


さっきから、もしかして悠さんに急ぎの用事なんじゃないのかなぁ。







「ねぇ悠さん、さっきからケータイが…」

「優、お願いがあるんだけど」




「…え、あ…うん。
なぁに?」



私の手を握り、ちょっぴり困ったような顔をして訴えかけてくる悠さんに、ドキリとする。






「汗、結構かいちゃってさ。着替えたいんだ。
優、手伝ってくれる?」






そんな甘えたような顔をしてお願いされると、何だか照れちゃうよぉ。

でももちろん、悠さんのお願いなら何でもきいてあげちゃうつもりだよ。






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