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ふたり、溺愛中

第7章 キスだけじゃ、我慢できない…っ

昨日と同じくらいの時間に出勤なら、まだ朝は早いもんね。

朝ご飯も用意しなくていいって事は、私ものんびりしよう。






「悠さん…」



私はもう一度ベッドにもぐり込むと、寝てる悠さんにピタリとくっつくように抱きついた。







(わぁ…悠さんの匂いだぁ)




胸元に頬を預けると、トクン トクンって鼓動が、聞こえてくる。




(悠さんの胸の音。
懐も、ぽかぽかあったかい)





昨日の寂しかった思いが、このぬくもりでじわりじわりと和らいでくる。


今日も多分、昨日と同じように日中はほとんどひとりぼっちで過ごすんだろうから、今のうちに悠さんを感じていたいの。






「悠さん、大好きーっ」





手を握りながら、身体を抱きしめるの。

それから、それから……





そっと顔を覗きこむと、静かに静かに唇を近付けて………




ちゅっ






「…あはっ
それでも悠さん、全然起きないよぉ」




私ってばまるで、イタズラしてる子どもみたいだね。






「………………………」






早くまた、ふたりでイチャイチャらぶらぶしたいよぉ。




私は悠さんの指を絡めるように、ギュッと手と手を握りしめたの。






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