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ふたり、溺愛中

第8章 休日に、ふたりだけの甘い時間を

―――――ピルル ピルル ピルル

―――――ピルル ピルル ピルル








「……………ぁっ」





ちゅぷっと音をたてて、悠さんの指が私から抜かれた。


おかげでシーツを汚すような事にはならなかったけど、でも下腹部の切なさは言い表せない程だ。







―――――ピルル ピルル ピルル

―――――ピルル ピルル ピルル







「…この音……」




甘い甘い時間から、途端に現実に呼び戻した音がどこからか聞こえてくる。

まるで私と悠さんの時間を、羨むかのように。







「…悠さん、鳴ってるよ」



「気にしなくてもいいよ。
それより、シャワーを浴びないかい?」




「シャワー?」





…それって、もうオシマイって事なのかな。

でも、まだ始めたばかりなのに。
ここで終わっちゃうなんて、そんなのツラすぎるよぉ!







「どうしたの、そんな顔して。
バスルームなら、困らないだろう?」




「え、どういう意味?」





困らないって、何の話だろう。
困るような事って?


なんて思っていると、悠さんはフフっと笑って耳元で答えてくれたの。





「バスルームなら、シーツを汚す事を心配せずに、思いきり感じる事ができるだろう?」




「……………………っ//////」







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