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ふたり、溺愛中

第10章 思いきり、愛してあげるの!

「悠さんっ」


「優?」





一緒に寝そべる悠さんの腕にピトッとくっつくと、私はギュッと抱きしめた。


ずっと寂しい思いをしてきたのと、昨夜の事で不安になっていた気持ちが、スゥッと晴れた。



だって、悠さんも私と同じ気持ちでいたんだもんね。
それが、私の中の不安感を和らげてくれたの。








「悠さん、大好き!」



「ふふっ
急にどうしたんだい?」




「え?
どうもこうも…正直な私の気持ちだよぉ」






昨夜見たふたりの影は…多分、見間違いだよ。

だって、悠さんがそんな事するわけないもん。






「嬉しいなぁ。
でも僕も、優が大好きだよ」



「本当?」



「もちろんさ。
世界中の誰よりも、愛してる…」


「ん……」





そう言って交わした唇は、優しくって、甘くって。

私の心を安心させてくれたの。








「…ベッド、また汚しちゃったよぉ…」


「ごめんね。僕も我慢ができなかったから」



「シーツ、お洗濯するね」


「その間、一緒にシャワーを浴びよう」



「うん」






悠さんは、絶対に私を裏切ったりしないもん。

信じてる。
絶対。




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