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ふたり、溺愛中

第11章 これが、ホストさんのお仕事だもん!

「彼女は、おれの妹なんです。
女の子がどういうところで飯食いたいとか、どういうデートしたいとか、教えてもらってたんですよ」




まるでよくある、少女漫画での誤解を解いてるシーンみたいだけど。

それよりも、私としては後の言葉の方がちょっと気になったの。





だって、て事は煌さん、やっぱりこれからデートする相手はいるわけなんじゃない?





「まだ勉強不足だから仕事としては無理かもしれないので、今日はおれが奢ります。
だから姫さま、お願いします!」



「えっ、ちょっとぉ!」



パンっと手を合わせて頭を下げる煌さんに、ワタワタしながらまわりを見ちゃう。


そんな、お願いしますだなんて言われても、何が何だかぁ…っ






「き 煌さん、どうして私とランチなんて?
それに、勉強って何の事?」



変なシチュエーションに、まわりの通行人の視線が気になっちゃうよぉ!

何でもいいから、頭なんて下げないでぇぇ!






「何って、もちろんホストの仕事の事ですよ」


「え、ホストさんの…?」





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