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ふたり、溺愛中

第11章 これが、ホストさんのお仕事だもん!

ホストの仕事って言葉が出ると、つい気に止めてしまう。


結婚するまではホストクラブの世界なんて何も知らなかったけど、今では関心持つようになっちゃったもん。

だって悠さんは、ホストクラブの社長さんなんだから。





「あの、煌さん。ホストさんのお仕事って、ランチもしたりするの?」


「そうですよ!
でもおれ、まだ店から出た事なくって、それで勉強しようと……」




__そっかぁ。

ずっと変だとは思ってたんだよね。
お店の営業は夜からなのに、お昼前には悠さんはお仕事に行っちゃうもの。


初めは社長さんだからかなぁって、ぼんやり思ってたけど違うんだ。




「じゃあ悠さんも……」



営業時間外に、お客さんとランチしてあげるのもお仕事なんだ。

そんなこと、全然知らなかったよぉ…。






「…あの、姫さま?
ええと………」



ボーッと考え込んでた私を、煌さんは心配そうに覗きこんだ。


いけないいけない。
お話の途中だったね。




「すいません、あの、無理だったら別に…」

「いえ、大丈夫です!
でも、私も勉強させて下さい。ホストさんのお仕事を!」




うん。だってそうする事で、悠さんに近付けるような、そんな気がするんだもん。







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