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ふたり、溺愛中

第11章 これが、ホストさんのお仕事だもん!

煌さんと入ったお店は、どこにでもあるファミレス。

平日のお昼だからか、そんなにお客さんでごった返してる事もなく、母子だとか友達同士だとかでいる感じ。




「いらっしゃいませ。
お決まりになりましたら、ボタンを押してお知らせ下さいね」




煌さんと席に着き、店員さんの持ってきたメニュー表を開くと、早速今日の日替わりランチを探してみる。

朝ごはんまともに食べてないから、お腹すいたよぉ。




「……あの、姫さま。本当にここでよかったですか?
おれの事なんて気にせず、もっとちゃんとした店でも良かったんですよ?」



「えっ、ちゃんとって?
あ、ほら、このランチメニューとか美味しそうだよ」




今日の日替わりランチは、ハンバーグカレーだって。

お値段もリーズナブルで、お腹にもお財布にも嬉しいから、だからファミレスって良いよね。





「煌さんは、違うお店がよかったの?」


「いやいや、そういうわけじゃないです!
うーん、姫さまがいいってんなら、おれだって全然OKですよ。
すいませーん、日替わりランチふたつくださーい」



「あ、店員さんは、このボタンで呼んで……」




ホストさんなんだから、もっと高級なお店の方が良かったのかな。

やっぱり、今日は煌さんにホストさんのお仕事の事、いっぱい教えてもらおう。




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