ふたり、溺愛中
第11章 これが、ホストさんのお仕事だもん!
「美味しい!」
「本当だ。美味い!」
ランチメニューだけあって、殆ど時間もかからずに運ばれたふたつのハンバーグカレーを、私と煌さんは同時に一口目を食べた。
うん、お腹すいてたのもあるから、余計に美味しいよぉ。
すぐに二口目もパクリ。
あーん、手が止まらないかも。
「姫さま、良い食べっぷりですね。
何なら、デザートも頼んでいいですよ。今日はおれの奢りなんだから、遠慮なく」
「えっ、本当に!?
あ、いえいえ大丈夫ですっ///」
そう言われて、ついついはしたなかったかなと気付く。
そんな、デートじゃないんだから、ダメだよぉ!
…確かに、デザートは魅力的な言葉だけど。
「あははっ
だから、遠慮しないで下さい。
おれ、女の子がどういうものを好きか、勉強したいんですから」
「……………あぁ」
そうだった。
営業時間外は、お客さんとデートをするのもお仕事らしいから、煌さんはその勉強をしたいんだっけ。
「ねぇ、煌さん」
「はい、何でしょう」
てゆーか、そのホストさんのお仕事の話、私も勉強させてもらうぞ。