ふたり、溺愛中
第12章 その婚姻届は、間違いだよね?
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すっかり夜の顔に変わった繁華街は、キラキラとネオンで妖しく輝いている。
「お姉さん、おひとり?
よかったら遊んで行かない?」
「へぇえっ!?
だ だ大丈夫ですっっ」
こういうお店の並ぶ通りだもん。ひとりで歩いているとそんな声がかかる事も多く、ビクッとして早足で逃げるの。
でも多分、あそこも悠さんと同じホストクラブなんだろうな。
悠さんが経営してるから行ってるだけで、そうじゃなかったら絶対に行ったりしないなぁ。
なんて思いながら悠さんのお店である“ホストクラブshion”へと足を進めていく。
その先で、裏道の駐車場の通りにさしかかった時、ハッとしてその足を止めたの。
(……ここは……………っ)
ドクン ドクンって胸が鳴りながら、モヤモヤと嫌な霧が私を包み込んだ。
だってここは、私が見たふたりの……………
「……………………っ」
…大丈夫、だよ。
だって悠さんの事は信じてるもん。
だからあれも、きっとお仕事なんだから!
「………………………」
お仕事…?