ふたり、溺愛中
第12章 その婚姻届は、間違いだよね?
ようやく席に着いて落ち着くと、ふぅっと息をついた。
今のイベントで、お腹いっぱいになっちゃったかも…。
「さぁ姫さま、何にしましょうか?
ええっと、姫さまはノンアルでしたっけ」
「あー…うん、あ でも今日は…」
メニュー表をひろげて見ている煌さんには悪いんだけど、とても喉を通りそうにない。
空腹のせいかもしれないけど、逆に何だか気持ち悪いかも。
でも何も注文しないで帰るわけにはいかないから、ウーロン茶でもあれば…。
「こんばんは、お姫様」
「え、ぁ……っ」
「オーナー!」
そんな私の前に現れたのは、紫色のスーツ姿の悠さんだった。
いまさっき向こうでお酒を飲んでいたと思ったのに、どうしてここに!?
そんな私の思考を読んだかのように、悠さんは柔らかい笑みを見せながらグラスを置いてくれたの。
「レモンウォーターだよ。
さっき君の姿が見えてね。
これは僕の奢りだから」
「ぁ ありが……」
いまの騒ぎの中で、私を見つけてくれたんだ。
でも………
「じゃあ、ゆっくり楽しんでいってね。
煌、最高のもてなしをしてあげるんだよ」
「は はい、オーナー!」
軽く手を振って戻っていった悠さんだけど、でもその左手には………
ピンクゴールドのペアリングは、していなかったよぉ…。
今のイベントで、お腹いっぱいになっちゃったかも…。
「さぁ姫さま、何にしましょうか?
ええっと、姫さまはノンアルでしたっけ」
「あー…うん、あ でも今日は…」
メニュー表をひろげて見ている煌さんには悪いんだけど、とても喉を通りそうにない。
空腹のせいかもしれないけど、逆に何だか気持ち悪いかも。
でも何も注文しないで帰るわけにはいかないから、ウーロン茶でもあれば…。
「こんばんは、お姫様」
「え、ぁ……っ」
「オーナー!」
そんな私の前に現れたのは、紫色のスーツ姿の悠さんだった。
いまさっき向こうでお酒を飲んでいたと思ったのに、どうしてここに!?
そんな私の思考を読んだかのように、悠さんは柔らかい笑みを見せながらグラスを置いてくれたの。
「レモンウォーターだよ。
さっき君の姿が見えてね。
これは僕の奢りだから」
「ぁ ありが……」
いまの騒ぎの中で、私を見つけてくれたんだ。
でも………
「じゃあ、ゆっくり楽しんでいってね。
煌、最高のもてなしをしてあげるんだよ」
「は はい、オーナー!」
軽く手を振って戻っていった悠さんだけど、でもその左手には………
ピンクゴールドのペアリングは、していなかったよぉ…。