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ふたり、溺愛中

第13章 心の本音と、初めてのキスとキス

好きだった。
本当に、心から愛してたの。




「……ぐすっ………ぅ…っく」




いっぱい優しくしてくれて、いろんな初めてを教えてくれて。


驚いたりした事も少なくなかったけど、でもドキドキ楽しかった。


悠さんの何もかもが、私には幸せを感じていたの!



でも、それももう……………






「……………優。
本当にあの時、僕達の話を聞いていたのかい?」



静かに問う悠さんに、私はまともに声が出せなくて、コクンと頷いた。




「じゃあ、彼女が誰に対して結婚を求めていたのかわかっているね」




同じように、私は頷いて返事をした。


でも、どうしてそんな事を聞くの?

聞かなくても、わかりきってる事なのにっ





「…彼女は昔からの得意客でね、今のshionがあるのも、彼女のおかげと言っても過言じゃないくらいの貢献をしてくれたんだよ」




そう話し始めた悠さん。

得意客…
そう言えば、そんな風に煌さんも言ってたっけ。

車やマンションを簡単にプレゼントするくらいなんだから、きっとお店でも相当な額のお酒を注文したんだろうな。




「優には、ホストの世界は理解してもらえないだろうけど、僕達はお酒と一緒に、夢も売っているんだよ」



「…夢?」



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