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ふたり、溺愛中

第15章 ふたり、溺愛中

「悠さん、苦しいよぉ」


「あぁ、ごめん!
つい…っ」



ポンポンと悠さんの背中を叩くと、ようやく抱きしめる腕を解いてくれた。

苦しかったけど、でも悠さんのその反応は嬉しかったよ。




「でも、…そっか、僕たちの子供が…っ
信じられないなぁ。僕が父親になるなんて…」



まだハッキリわかったわけじゃないのに、ソワソワしてる悠さんにクスリと笑ってしまった。

何だか、悠さんがかわいく見えてきちゃったかも。






「じゃあ、早く病院に行こう。
車で連れて行くから、優はなるべく歩いちゃ駄目だよ」


「もぉ、悠さんったらぁ。
そんなにしなくても大丈夫だよぉ!
…エッチだって、そんなに激しくなかったら大丈夫だもん///」



「…そうなんだ。
だけど____」




自分で言って、こんな時に何言ってんだろって思ってしまった。

いまは、それどころじゃないのにねっ






「__だけど、そうすると、今後は僕も優を放ったらかしにできないな。
僕が、優と子供を守らないと」



「______//////」




きゅん
胸がそう鳴った気がした。


いっぺんに、幸せ感に包まれた感じがするよぉ。







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