テキストサイズ

ふたり、溺愛中

第3章 お風呂でプチらぶ拷問!?

「前も言ったけど、その“小鳥遊さん”って言うの、やめないかな」


「え、あ………」



そうだった。
結婚して私も姓が“小鳥遊”なんだから、そんな私が“小鳥遊さん”って呼ぶのはおかしな話なんだよね。



「優、僕の名前、覚えてるよね」


「もちろんだよぉ!」




小鳥遊さんの名前は、私と同じ読みをする“悠”

確かに、まだ名前で呼んだ事は一度もないんだけど…。





「だって、“ゆうさん”って言ったら、自分を呼んでるみたいだよ」


「そんな事言ったら、僕だって自分を呼んでるみたいさ」


「あ、そうかぁ」



もう当たり前のように「優」って呼ばれてるから気付かなかった。
でも小鳥遊さんからすれば、そうだよね。





「じゃあ、今から僕の事は名前で呼んでよ」


「えっ
…何か、照れちゃうなぁ。
もう“小鳥遊さん”で慣れちゃったから」


「だめだよ。ほら、呼んで」


「んー…///
急に言われても、すぐには言えないよぉ」




「優、早く名前で呼んでくれなきゃ、このまま変なことしちゃうぞ?」



「えっ、えっ、……えっ?」








ストーリーメニュー

TOPTOPへ