ふたり、溺愛中
第3章 お風呂でプチらぶ拷問!?
ビクンビクン!
一瞬、身体が大きく震えたかと思ったら、そのまま力が抜けたようにクタリと小鳥遊さんの身体にもたれかかった。
「はぁ…はぁ……ぁ はぁ…」
湿度の高いバスルームなのに、口の中がカラカラに渇いて声が出ない。
盛大な疲れと同時に、ようやく迎えた絶頂にしばらく浸っていたくて、身体が動かせないでいた。
お水、飲みたいよぉぉ。
「……………っ んっ」
もたれる私の背後で、ゴソゴソ何か動いてる小鳥遊さんが、ふぅっと息をついた。
「…ごめん、僕もお湯を汚しちゃった」
「え?」
「冷たいシャワーにでもかかって、あがろうか。
何か飲もう」
「はい」
小鳥遊さんは私の手を取ると、一緒にバスタブから出た。
それからぬるめのシャワーを浴びると、手早く身体を拭いて服を着た。
「はい、ミネラルウォーターだよ」
「わぁ、ありがとう」
ダイニングのイスに腰をおろして小鳥遊さんから受け取ったペットボトルを口にすると、喉の奥がスゥーッとクールダウンしていくようだった。
うーん、私ってば結構のぼせかかってたみたい。
昨日の今日で、原因もどっちともエッチな理由だから、誰にも言えない失敗談だよぉ。