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ふたり、溺愛中

第4章 幸せな贈り物

「あぁ、ペアリングだね」



私について隣のショーケースを見た小鳥遊さんが、気付いてくれた。


そう、こっちは恋人や夫婦が一緒につけるペアリングのコーナーなの。



派手な宝石も付いてないから、その分お値段も必然的にそれなりになっている。





「ダイヤとかって言うのは、婚約指輪だよね。
嬉しいけど、どうせなら毎日つけられるペアの結婚指輪がいいなぁ」



「なるほど。
それもいいね」




普段アクセサリーとかしないから、私にとっては指輪なんて珍しくてワクワクしちゃう。


シンプルで、でもこだわりがあって。
小鳥遊さんがつけても似合ってて、でもかわいい指輪。
そんなのがあればいいなぁ。





「あ、これがいい」



私が指差したものをお店の人に言うと、ショーケースから出して指にはめさせてくれた。




「へぇ、ピンクゴールドを選ぶなんて、優もなかなかセンスあるね」


「あはっ
実は私、ピンク色が好きなの」



「うん、優らしいね」





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