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ふたり、溺愛中

第4章 幸せな贈り物

早速お店を出た時には、お互いの左手薬指にはさっきのピンクゴールドのペアリングをはめていた。



「うわぁ、すごいかわいい!
それに、指輪って初めて」



まさか自分の、しかも左手薬指に指輪をする日が来るとは考えなかった。

手を宙にかざしては、いろんな角度から見てうっとりする。



しかも、金でも銀でもはく、私の好きなピンク色を交えた金色なんて可愛すぎるよぉ!






「まるで穴が空きそうな勢いで見てるね。
ま、指輪だけに穴は空いているんだけどね」



「ふふっ、小鳥遊さんったら。
でもね、本当にすごい嬉しいんだよ。
ありがとう。たかな…ううん、悠…さん」



「優!?」




よほど驚いたのか、小鳥遊さんは目を丸くして私の方を見た。


そういう私も、実はちょっと照れちゃってるんだけどね。





「あまりにもお見合いから早い結婚だったけど、でも旦那さまが悠さんで良かったって思ってるの。
これからも、ずっとよろしくね」


「優…っ!」



悠さんは私の手を取ると、お互いの指をギュッと絡めるように握った。




「もちろんだよ。
ずっと、君を離さないからね」





ふわりと柔らかい笑みを私に見せてくれた悠さん。


うん、この人なら安心して人生を一緒に歩んでいけるよ。






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