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ふたり、溺愛中

第4章 幸せな贈り物

「僕は…オフの時は、しないんだ」



「――――――…」




ほんのちょっとだけ、悠さんの表情が冷めたように見えたのは、気のせいなのかな。


それに、オフの時はしないって事は、オンの時…つまりお仕事中はしてるって事だよね。


やっぱり社長さんやってるわけなんだから、仕事中は腕時計もしてるだろうし、ブランドものを身にまとってるんだと思う。


今は特別休暇中だから、特に仕事の事は忘れたいって、そう思ってるんだろうな。
だから、オンとオフは使い分けてるんだよ。






「優、僕の事はいいんだ。僕は、記念に優にプレゼントをしたいだけなんだ。
何か欲しいもの、僕におねだりしてよ」



「うん。そうだなぁ…。
―――あっ、あれがいい!」




いろんなお店を巡っていて、ちょうど目の前に掲げてあったものに気付き、私は駆け寄ってそれを指差した。




うん。
悠さんと一緒になって、これ欲しいなって思ってたとこだったんだよぉ。










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