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ふたり、溺愛中

第4章 幸せな贈り物

「んっ………」



押しあてられる悠さんに、思わず身体に変な力が入ってしまう。


期待…もあるんだけど、やっぱり初めてだから少しだけ緊張もあるの。





その……痛いのかなぁって。







「優、こわい?」



「ん、平気……だと思う」



なんて言いつつ、顔はウソがつけてない。






「ゆっくり、優しくするからね」


「うん」



「お腹、力を抜いて」


「う ん」




「痛かったら言うんだよ」


「ん………っ」






グッと悠さんが私に近付いてきてるのがわかる。


でもきつくって、うまくいかない。





「ぃ…たぁ……っ」



痛みを紛らそうと、ギュッと目をつむり口を締めた。


本当にこれでいいのって、ちょっと不安になってくる。


早く、早く悠さんを迎え入れたいのにぃ!








「…こっち、見てごらん」


「え…?」



言われた通り、目を開けてみた。

もちろん、目の前には悠さんが私を見てるの。






「そう。
そのまま、ずっと僕を見ていて」


「悠さん…?」



「手も繋ごう。
ほら、しっかり握って」




両手を握られたかと思うと、指もしっかり絡ませるように繋いだ。


お互いの手には、ペアのピンクゴールドリングが鈍く光って見える。





「優には僕がついてる。
ね、こわくないよ」




そう言って見せてくれたあの笑みで、私はふわっと胸の内が熱くなった。





うん、こわくない。

だって、悠さんだもん。



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