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ふたり、溺愛中

第5章 ひとりぼっちで×××

パタン とドアが閉まった音と同時に、急に家の中が静かになった気がした。


当たり前の事だけど、この広い部屋に住んでるのは私と悠さんのふたりだけだもんね。






「…お仕事かぁ」




あれから悠さんから聞いた話だと、悠さんは繁華街に経営している飲食店の社長さんなの。


年商3億もあるような飲食店?と思ったけど、繁華街にあるなら、よほど高級で大きなお店なのかもしれないね。


今の生活が落ち着いたら、いつか連れていってもらいたいなぁ。






「ええと、それよりも行き先決めなきゃ」




私は再びガイド誌に視線を戻すと、ぺらぺらとページをめくって見た。


新婚旅行がたとえ一泊でも日帰りでも、悠さんと過ごせる時間があるだけ私は幸せだもん。

これからも、いっぱい思い出になるような毎日を過ごしたいよぉ。










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