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ふたり、溺愛中

第5章 ひとりぼっちで×××

「ん…………」



視界がまだ定まらないうちに、悠さんの唇が私を優しく塞いでくれた。


あったかくて、心地よくて、甘い甘い、悠さんのキス。




それだけでもうウズウズ落ち着かなかった身体と心が、嘘みたいにスゥッとおさまっていったの。




私が欲しかったの、これなんだって。
心からそう思った。








「…ごめんなさい」



「どうして謝るの?」



「だって、悠さんお仕事から帰って疲れてるのに、いきなりこんなわがまま言っちゃって…」





すると悠さんはふわっと私を抱き寄せ、頭を優しく撫でてくれた。





「その…寂しかったの」




そしてもう一度顔を引き寄せると、そっと唇を塞がれた。





「ごめん。
愛おしすぎて、今度は僕がキスしたくなっちゃった」



「…/////」



嬉しい言葉をかけられて、胸がキュンと鳴った。

愛されるって、こんなにも幸せなんだね。








「あ、ご飯作ってあるの。
すぐに温めるね」



「待って」



お鍋に火をつけようとキッチンに行こうとした手を、グイッと悠さんに引き止められた。



それからまた抱き寄せると、もう一度キスをしたの。







「ご飯の前に、優を食べちゃいたいんだけど」




「_________っ/////」








私は真っ赤になって、ただ一度だけコクンと頷いた。










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