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ふたり、溺愛中

第5章 ひとりぼっちで×××

着ているものは、ひとつずつ脱がされて。



ベッドに沈められた背中は、ちょっぴりシーツでひんやり冷たいの。





「ずっと、待っててくれたの?」



「うん…。
だって、ひとりは寂しいよぉ」




「ごめんね」





ちゅっ ちゅっ て、悠さんのキスが私の首筋を気持ちよくしてくれる。



鎖骨を撫で、腕を滑り、指先ひとつひとつ、丁寧にキスをしてくれるの。






「そうだ、行きたいところ決めた?
どこだって、優の行きたいとこならどこにででも連れて行くよ」




「私の行きたいところは、ただひとつだよぉ!」




上になっている悠さんの背中に手をまわすと、私はギュッと自分に引き寄せるようにだきしめた。





「…悠さんのいるところ。
ずっと、もっともっと、悠さんと一緒にいたいの。
だから悠さんが側にいてくれたら、場所はどこだっていいんだよ」





あまりよく知らないまま、結婚した私たち。

でも今では、こんなにも好きで好きで堪らなくなってる。






「大好き…」



ちょっと恥ずかしいけど、今日は私の方から悠さんにキスをしてみた。



でもどんなに恥ずかしくても、夫婦ふたりだけの秘密なんだから大丈夫だもんね。




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