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ふたり、溺愛中

第2章 初めての、夫婦生活

「優、お先にいただいたよ。
お湯が冷めないうちに優も入りな」

「…ぁ、はぁい」


少しでも片付けを済ませようと荷物を解いていた私は、お風呂からあがってきた小鳥遊さんの方を見て一瞬ドキッとした。



(バ バスローブだぁ!
私、安物のパジャマしか持ってきてないーっ)



そもそも年商3億がどのくらいの数字なのかも知らない私には、まさかパジャマで戸惑ってしまう羽目になるなんて!



(ん、て言うか…………)




「どうしたんだい、優?」




白いバスローブから覗いていた、小鳥遊さんのきれいな胸元に素足。


初めて会ったお見合いの席ではスーツだったし、さっきまではふつうに服を着ていたから、すごく見ちゃいけないものを見てる気分だった。


や やだ、私ってばヘンタイなのかなっ
意識しすぎてるだけなのかもっ



「だ 大丈夫!
私、お風呂行ってくるね!」



目のやり場もなく、既に真っ赤っかになってる顔を見られたくなくて、私は逃げるようにバスルームに向かったの。



(小鳥遊さんと一緒にいると心臓もたないかも。
でももう夫婦なんだし、ずっとこのまま寝るまで一緒………あれ?
寝る…まで?)







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