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ふたり、溺愛中

第6章 甘えて、甘えさせて

__で、あの後。

びしょびしょのシーツで寝るわけにいかなくて、タオルで何度も拭いたりドライヤーで乾かしたり、結構大変だったんだよね。


つい忘れてふたりで裸のままバタバタしちゃって、風邪ひいちゃうよって、笑っちゃったよぉ。







…それにしても。



「悠さん、よく寝てる。
まだ起きないの?」




私の胸に顔を乗せて寝てる悠さん。

呼吸して背中が上下に動くくらいで、起きそうな様子がまるでないんだけど、大丈夫かなぁ。





「悠さん、そろそろ起きようよ。
お日さま昇ってるよ」




昨夜はあんなに激しかったのに、朝がこんなに弱いだなんて、そのギャップがちょっとかわいいなぁ。




悠さんって、朝は弱い人だったんだね。

ぽんぽんと背中を叩いてみるけど、全然起きる様子がない。






「悠さん。悠さんってばぁ!」




ゆさゆさと肩をゆらしてみるけど、まだ起きてくれない。


でも、胸に埋まってる反対側の頬をペチペチと叩いて、ようやくその異変に気付いたのだ。





「…あれ?
何かちょっと、熱い…?」





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