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ふたり、溺愛中

第6章 甘えて、甘えさせて

苦しいのかしんどいのか、私の上になったまま動かない悠さん。


別に重いとか、退いてほしいとか、そんな訳じゃないんだけど。ただどうすれば悠さんの苦痛を取り除いてあげられるのかがわからないの。





「病院、行かなくていいの?」



「ん…て言うか…
今は動きたくないんだ…」




「あ…そっかぁ」





多分、熱が出てる時だから、今が一番キツいんだろうなぁ。
落ち着くまで、しばらくこのまま寝かせてあげた方が楽なのかもしれない。




「うん、わかったよ。ゆっくり休んでね。
…えっと、私はこのままの方がいいのかなぁ」





未だ私の胸の上で、顔を乗せて寝てる状態の悠さん。


動きたくないって事は、私も一緒に寝てるべきなの?







「あはは…
ごめんごめん、重かったね優…」




そう言って、ゆっくり私の上からおりてベッドに仰向けになった悠さん。


悠さんさえ良かったら、私は別にこのままでも構わなかったんだけどなぁ。




「何かしてほしい事とかあったら、遠慮なく言ってね!
私、しっかり看病してあげるよ」



「ありがとう、優…」






うん。
少しでも悠さんが楽になれるよう、今日はいっぱい甘えてもらおうっと。






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