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私と彼の関係

第2章 はじまり

美玲side

「おじゃまします」

ちゃんと挨拶してリビングへ入ってきた深見くん。

さっきからそういう所はちゃんとしてるのよね。

「どうぞ。喉乾いてる?」

私はキッチンへ向かいながら聞いた。

「いや、別に」

「そう」

じゃあ、私だけ飲んじゃお。

麦茶を飲んだ私がリビングに戻ると、深見くんはどこにも座らずに立ったままだった。

「あ、どっか適当に座って。あ、てか、お風呂にするか!」

「いや、いい」

「私がよくない。はい、こっち来て。荷物その辺に置いといていいから」

有無を言わさない感じで言ったからか、素直に従う深見くん。

お風呂場まで案内して、シャンプーとかボディーソープとか、大体のものを一通り説明し終わるとそのままお風呂に入ってもらった。

あー、服とかどうしようかな…あ!確かいとこのがあったはず。

たまに家に来るんだよね、一個下のいとこが。

だから、確かTシャツとズボンがあったはず…

ゴソゴソ

タンスの中を探していたら

「あった」

見つかった。

Tシャツとジャージのズボン

私はとりあえずそれを持って脱衣所に向かった。

ガラガラ

ドアを開けると、浴室からシャワーの音が聞こえる。

「服ここに置いとくから。下着はないから同じの着るか下着なしで」

そう言ってカゴに服を入れて脱衣所を出た。

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