
私と彼の関係
第2章 はじまり
カプッ
ハムッ
今度は耳を甘噛みしたり咥えてきた。
そして時々耳の穴に舌を突っ込んできた。
「んんっ…おっ…いっ…」
甘い刺激がとめどなく与えられる。
藤崎はゆっくり体も寄せてきて、俺の胡座の上に跨ってきた。
サワッサワッ
今度は何もしていなかった右耳の方を手で触り始めた。
耳の形に沿ってスリスリと触ったかと思えば、耳の穴の方を触ったり…
左耳は口で愛撫して、右耳は手で愛撫される。
クチュクチュという愛撫するエロい音が直に左耳から聞こえ、さわさわと触れる触感が右耳からする。
徐々に熱くなる体。
「はぁっはぁっ…やめっろっ…はぁっ…んっ」
漏れる声。
しかも、半分抱きついている状態のため、思いっきり胸が俺の体に当たっている。
柔らかい感触を感じながら耳を攻められている状態。
やばい。このまま流されたらヤッてしまう。
そう思いやっとの思いで力を入れて、藤崎の肩を掴んで、少し離した。
グイッ
「はぁっ…はぁっ…」
俺は息を荒くしながら藤崎を見た。
「…ベッド行く?」
真剣な目をしながら藤崎は言った。
そこにはからかうような笑はなく、真剣な誘いだった。
「はぁっ…行かねぇ」
俺はギリギリ残った理性を呼び戻して言った。
真っ直ぐ藤崎の目を見ながら。
「…どうして?」
キレることもせず、睨むこともせず、真っ直ぐ俺を見て聞いてきた。
「俺はお前とヤるつもりはないし、ヤりたくない」
「…それは私が汚れてるから?」
一瞬、ほんの一瞬、目に哀しさが宿った気がした。
「違う。」
「じゃあ…」
「俺は他のヤるだけ男と一緒になりたくない」
「……男の利用価値なんてヤることしかないじゃん」
そう答えた藤崎は、真顔から少し顔を歪めた。
「そんなことない」
「ヤってるときは満たされるの。愛されてると感じるし、嫌なことも忘れられる。
別にずっと愛して欲しいって言ってるわけじゃない。一時的にその時だけ愛が欲しいって言ってるの。
いいじゃん、それくらい。別に私の事好きじゃなくてもいいから。」
「…」
俺がどうして藤崎の援交を邪魔したか分かった。
ライトで照らされた顔を見た時、今と同じような泣きそうな目をしていたからだ。
ハムッ
今度は耳を甘噛みしたり咥えてきた。
そして時々耳の穴に舌を突っ込んできた。
「んんっ…おっ…いっ…」
甘い刺激がとめどなく与えられる。
藤崎はゆっくり体も寄せてきて、俺の胡座の上に跨ってきた。
サワッサワッ
今度は何もしていなかった右耳の方を手で触り始めた。
耳の形に沿ってスリスリと触ったかと思えば、耳の穴の方を触ったり…
左耳は口で愛撫して、右耳は手で愛撫される。
クチュクチュという愛撫するエロい音が直に左耳から聞こえ、さわさわと触れる触感が右耳からする。
徐々に熱くなる体。
「はぁっはぁっ…やめっろっ…はぁっ…んっ」
漏れる声。
しかも、半分抱きついている状態のため、思いっきり胸が俺の体に当たっている。
柔らかい感触を感じながら耳を攻められている状態。
やばい。このまま流されたらヤッてしまう。
そう思いやっとの思いで力を入れて、藤崎の肩を掴んで、少し離した。
グイッ
「はぁっ…はぁっ…」
俺は息を荒くしながら藤崎を見た。
「…ベッド行く?」
真剣な目をしながら藤崎は言った。
そこにはからかうような笑はなく、真剣な誘いだった。
「はぁっ…行かねぇ」
俺はギリギリ残った理性を呼び戻して言った。
真っ直ぐ藤崎の目を見ながら。
「…どうして?」
キレることもせず、睨むこともせず、真っ直ぐ俺を見て聞いてきた。
「俺はお前とヤるつもりはないし、ヤりたくない」
「…それは私が汚れてるから?」
一瞬、ほんの一瞬、目に哀しさが宿った気がした。
「違う。」
「じゃあ…」
「俺は他のヤるだけ男と一緒になりたくない」
「……男の利用価値なんてヤることしかないじゃん」
そう答えた藤崎は、真顔から少し顔を歪めた。
「そんなことない」
「ヤってるときは満たされるの。愛されてると感じるし、嫌なことも忘れられる。
別にずっと愛して欲しいって言ってるわけじゃない。一時的にその時だけ愛が欲しいって言ってるの。
いいじゃん、それくらい。別に私の事好きじゃなくてもいいから。」
「…」
俺がどうして藤崎の援交を邪魔したか分かった。
ライトで照らされた顔を見た時、今と同じような泣きそうな目をしていたからだ。
