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私と彼の関係

第2章 はじまり

美玲side


ブーン…

…「キャハハハ!まじで!?」

車が行き交う音、中高生の話し声が聞こえる…。

「ん…んんぅ…」

微かに目を開けると、太陽はもう登っていて、眩しい日差しが部屋に差し込んでいた。

そして、目の前には深見くんの胸板があった。

もう朝か…

深見くんに抱きしめられながら寝たせいか、凄く安心して寝れた。
久々に熟睡できた気がする。

昨日、散々誘ったのにそれに乗らず私にやる以外の価値を教えると言った深見くん。

ヤリたい気持ちを我慢するなんて大変なのに、それを我慢してまで私に尽くす理由は何?

私のことが嫌いなんでしょ?




………あーもうやめた。

色んな気持ちが浮かんだけど、もう考えないことにした。どうせ考えても答えは出ないだろうし。

というか、私今まで嘘の笑顔を見破られたこともなかったし、悲しい気持ちとか読み取られたことなかったのに深見くんは一瞬で見抜いたんだよね。

家族のことはあまり触れて欲しくないと思いながら一人暮らしだと答えたあともそれが伝わったのか、それ以降家族のことは聞いてこない。

ほんと嫌いだわー。

なんて考えながら体を起こそうとした。

が、

グーッ

深見くんの腕が邪魔で起き上がれない。

…………おい。
安眠できたのは嬉しいけど、有難いけど、動けないのは聞いてない。

はぁ、起こすしかないか。

ユサユサ

「起きてー」

「…スースー」

体を揺すりながら耳元で言っても起きない。

もう、どうしたらいいの。

………あ。
いい事思いついた。



フフフ…まぁ起きない深見くんが悪いから私が何しても何も言えないよね!

よし。

スッー

私は深見くんのTシャツの中に手を入れた。

そのまま胸板をさわさわと少し触ると、Tシャツをめくった。

「んー…」

声は出すけどまだ起きない深見くん。

チュッ…チュッ…

私は胸板に唇で触れ、キスをした。

チュッ…チュッ…チュッ…

「んー…」

結構してるのにまだ起きない深見くん。

ペロッ…ペロペロ…チューッ

今度は乳首を舐めたり吸ってみた。
さすがにこれは起きるかな?

「んっ…はぁっ…zzz」

……甘い声は漏らすけど、まだ起きない深見くん。

おい、まだ起きないのか。

こうなったら散々やってやる。
もう知らない。


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