
私と彼の関係
第2章 はじまり
ーーーーーーー
ザワザワ…
今俺は駅前の広場でアイツを待っている。
休日のときよりマシだが、広場はスーツを着たサラリーマンや子供連れのお母さん、おば様方や老人でそこそこ賑わっている。
「はぁ…」
俺はイヤホンで音楽を聴きながらため息をついた。
「ついた」と言うよりも正しくは「出た」だが…
あの後結局、朝ごはんを食べ、わざわざ一旦家に帰り、着替えた俺は待ち合わせ場所であるここに向かったのだった。
幸い家に帰ったときには母親も兄貴も家にいなかったし何も言われなかった。
まぁ兄貴に関しては日頃ほとんど家には戻らず、女の家を転々としているやつだからそれほど気にしてなかったけど。
女の家に泊まったなんてばれたらヤバい。兄貴も母親も黙っちゃいない。
何としてでも隠し通さなければ…
にしても俺は一体何をしているのだろう。
援交とめて、女の家泊まって、一緒のベッドで寝て、学校休んで、映画見に行くって…
あー面倒くさいことになったなぁ…
自分から首突っ込んだんだけど。
でも❝あぁいう奴❞は放っておけねぇんだよなぁ…
あーでもこれからどうすっかなー
うーんと唸りそうな勢いで悩み始めたころ、誰かに後ろからポンポンと肩を叩かれた。
振り返るとそこには白地に花柄のワンピースに薄いカーディガンを着た藤崎がいた。
俺はイヤホンを外して鞄の中に入れた。
「待った?」
俺が嫌いだと言ったせいか、笑顔を張り付けず真顔で藤崎が聞いてきた。
「いや、さっき来たところ」
「ふーん、ならよかった。早く行こ。暑いし」
「映画行きたいって言ったの藤崎だろ」
俺は家帰って涼しい部屋の中でゆっくり休もうと思ってたのに。
「なんか言った?」
少し怪訝そうな顔をしながらぼそりと言った俺の主張は、スタスタと店内に向かってる藤崎には聞こえなかったようで軽く返された。
「いや。何でもない。」
はぁ…
心の中でため息をつきながら適当に返事をした俺は藤崎の後を追った。
ザワザワ…
今俺は駅前の広場でアイツを待っている。
休日のときよりマシだが、広場はスーツを着たサラリーマンや子供連れのお母さん、おば様方や老人でそこそこ賑わっている。
「はぁ…」
俺はイヤホンで音楽を聴きながらため息をついた。
「ついた」と言うよりも正しくは「出た」だが…
あの後結局、朝ごはんを食べ、わざわざ一旦家に帰り、着替えた俺は待ち合わせ場所であるここに向かったのだった。
幸い家に帰ったときには母親も兄貴も家にいなかったし何も言われなかった。
まぁ兄貴に関しては日頃ほとんど家には戻らず、女の家を転々としているやつだからそれほど気にしてなかったけど。
女の家に泊まったなんてばれたらヤバい。兄貴も母親も黙っちゃいない。
何としてでも隠し通さなければ…
にしても俺は一体何をしているのだろう。
援交とめて、女の家泊まって、一緒のベッドで寝て、学校休んで、映画見に行くって…
あー面倒くさいことになったなぁ…
自分から首突っ込んだんだけど。
でも❝あぁいう奴❞は放っておけねぇんだよなぁ…
あーでもこれからどうすっかなー
うーんと唸りそうな勢いで悩み始めたころ、誰かに後ろからポンポンと肩を叩かれた。
振り返るとそこには白地に花柄のワンピースに薄いカーディガンを着た藤崎がいた。
俺はイヤホンを外して鞄の中に入れた。
「待った?」
俺が嫌いだと言ったせいか、笑顔を張り付けず真顔で藤崎が聞いてきた。
「いや、さっき来たところ」
「ふーん、ならよかった。早く行こ。暑いし」
「映画行きたいって言ったの藤崎だろ」
俺は家帰って涼しい部屋の中でゆっくり休もうと思ってたのに。
「なんか言った?」
少し怪訝そうな顔をしながらぼそりと言った俺の主張は、スタスタと店内に向かってる藤崎には聞こえなかったようで軽く返された。
「いや。何でもない。」
はぁ…
心の中でため息をつきながら適当に返事をした俺は藤崎の後を追った。
