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君とずっと

第6章 告白





〔次の日〕



「絢音っ!」

「雛、おはよう」


私は西崎くんを見るよりも先に絢音のところに行った



「今日は西崎くんのこと見ないの?」

「え、あ、うん、ちょっと……ね……。」


私は苦笑いは浮かべた



「その話もあとでするから、まず昨日の続きから話すね」

「うん」

「告白の答えからだよね……。」

私は深呼吸してから答えた



「あのね、私、西崎くんが好き……。だから、健くんの告白は断ることにしたの……」


私に笑顔を向けてくれた



「いいんじゃない、それが雛の素直な気持ちなんでしょ?」


「うん!……あ、あのさ、絢音……、振ったらさ、落ち込むよね?」


私はこれだけが気がかりだった



「ぷっ」


絢音が吹き出した



「え?今、笑うとこあった?」

「だって、雛がお人好しすぎるんだもん」


絢音は笑っている

そんなに笑わなくたって……。



「沢村くんは大丈夫だよ、メンタル強そうだし、ね?」


そんな、笑いながら言われても説得力ないんですけど……。



「大丈夫かな……」

「え、じゃあ、言わないの?」


私は固まった

まさか、そう言われるとは思わなかった



「言うよ……今日、言うつもり」

「そうなの!?」

「う、うん」


絢音は「ふ〜ん」と言い、それから微笑んで「がんばれ」と言ってくれた






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