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君とずっと

第6章 告白





「それで西崎くんがどうしたって?」


さっきまでの微笑みとは打って変わってニヤニヤしている



「昨日、倒れたときに助けてくれたのが西崎くんで……」


私が照れながら言う絢音が「ふふふっ」と笑った

相変わらずニヤニヤしている



「でね、毎時間終了ごとに来てくれたみたいで、5校時終わりに私が起きて、西崎くん来て、めっちゃ笑顔で心配してくれたんだ〜」

「ふ〜ん」


絢音のニヤニヤは止まらない



「それで?」

「それで、私が"6校時出る"って言ったらキレて、説得したら折れて、家まで送って行くから玄関集合と言われ……」


これも全部、私のこと心配してくれてたからなんだよね

「あっ」絢音が何か思い出したようだ



「だから昨日急いで帰ったのか」

「うん、忘れてて」


私は苦笑いを浮かべた



「じゃあ、昨日一緒に帰ったんだ、なんかあった?告白した?」


絢音が前のめりになって私に問い詰めてきた



「してないって!特になかったよ〜」


特になかったなんて嘘に近い

だって、西崎の新しい一面を発見した


でもね、西崎くんの本性を知っているのは私だけにしておきたかった

だから、絢音には内緒



「で、昨日何もなかったのに今日見に行かない理由は?」

「あ、あのね……」





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