君とずっと
第6章 告白
時間が止まったかのような沈黙が続いた
その沈黙を破ったのは
「ふふふっ」
「…………え?」
健の笑い声だった
それと同時に雛は顔を上げた
「ごめんね雛ちゃん、夜あんまり寝れなかったよね?」
健から発せられた言葉は雛への謝罪であった
雛は呆然と立ち尽くした
「僕が告白したせいで雛ちゃんを困らせちゃったみたいだね」
「え、いや、そんな……」
焦る
だって全てを察しているようだ
「雛ちゃん、好きな人……いるんでしょ?」
「え……」
え、何で知ってるの?
もしかして私、遊ばれてた?
いや、健くんはそんなことする人じゃないもん、それはない
「僕は階段で会った時、雛ちゃんに一目惚れしたんだ、すっごく僕のタイプだから」
「そう……なんだ……」
驚きすぎてうまく言葉が出てこない
「でも知っちゃったんだよね、朝いつもサッカー部を見てるの」