君とずっと
第7章 本命
「え、そ、それで?」
「これからも友達でいて欲しい、だって」
雛はニコッと笑った
その途端、絢音が座り込んだ
「よかった〜、本当によかった!」
そして再び立ち上がった
「あのね、あたしがさ、健くんは大丈夫って言ったでしょ?」
「うん」
「でも、もし、病んじゃったらどうしよう、って思って……」
えへへ、と絢音は苦笑いを浮かべた
「でも、本当によかった〜、健くんが強い子で」
二人は顔を合わせ笑った
二人は教室に向かった
あっ、と雛が声を上げた
「そういえばさぁ、絢音いつの間にか健くんのこと“健くん”って呼んでたよね?」
「え?あ、そういえばそうかも、雛がそう呼ぶから移ったのかな」
「かな?」
二人はクスッと笑った