君とずっと
第7章 本命
教室に着くとみーたんがドアの前に立ち塞がった
あの件以来、雛はファンクラブの人たちを避けていたので一歩後退りした
その代わり絢音が一歩前へ出て言った
「そこにいると教室に入れないんだけど」
絢音はみーたんに冷たい目線を送った
「ちょっと、天海雛に用事があって、待ち伏せしてましてよ」
みーたんも負けじと強気で言い返した
「私に……用事……?」
雛は絢音の後ろから発言した
急に自分の名前が出てきたのに驚き、動揺しているようだ
「用事って何?あたしも聞いていいこと?」
すると、みーたんがポケットから紙を1枚差し出した
その紙には
“今日の放課後、3階予備室に集合”
と書いてあった
絢音と雛は顔を見合わせた
「会長からの伝言よ、もちろん絢音さんも同行してよろしいわ、それでは」
みーたんはそう言って、向こうに見えた友達の方へかけて行った