テキストサイズ

君とずっと

第4章 衝撃





「……涼……本気で行ってるの?」

「あ、あぁ」

「あの子はなぁ、1年生の時からずっと…ずーーっとサッカー部を見てる子なんだぞ!!」


壱規はかなり興奮ぎみに説明した



「ふ〜ん」

「ふ〜ん…ってまったく、あの子が誰を見てるのかって話題になってるくらいだぞ!」

「そうなんだ」


オレは、うって変わって冷静に返事をした

呆れて壱規は言った


「はぁ〜……何で涼はこうサッカー以外に興味を持たないかな?」

「だってサッカーしか興味ないもん」


そう言いつつ、ベランダの子を眺めていた



「まぁ、仕方ないよな、涼だもんな〜。じゃあ、行くか」

「……………」


あんなに興味もなさそうにしていたのにいきなりあの子をガン見し始めた


「涼?どうした?」

「あいつ……見たことある……」

「え!?うそっ!!」

「う〜ん……黒髪…ストレート…ロングヘアー…」



『ありがとうございました!!』


「あーーーーー!!」

「え?思い出した?」

「あいつだ」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ