君とずっと
第4章 衝撃
〔in 部室〕
「うわっ、誰もいないし」
「みんな帰るの早いなぁ」
オレらが部室に入ったときにはみんな帰ってしまっていた
まぁ、話をするにはちょうどいい
「壱規、さっきの続き」
「あぁ、あの子さぁ……この前、涼が助けた子じゃないかな?って思ったんだけど……」
「あ、それだ!!」
つい、大きな声を出してしまった
「びっくりした、いきなりどうしたんだよ〜」
「昼休みに思ったんだよ、"あいつ見たことあるなぁ"ってさ!!」
「なるほど!てか、涼、ズボン中途半端」
着替えながら話してたのでズボンが膝までしか上がってなかった
「あ……わりぃ」
「それにしてもあの子可愛かったよね〜」
「知らん」
オレは即答した
だって知らないものは知らない
「知らないことはないだろ!!今日、昼休みに会ったんだろーが」
「おもしろいやつだなとは思ったけど……ってゆーかぶつかっただけだから」
しかも、あいつがすぐに行っちゃったから見てる暇なんてなかった
「まぁ、そうだけど…」
壱規は不満そうだったが、そこで話は終わった