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君とずっと

第5章 気持ち





〔in 雛の部屋〕


「はぁ〜……疲れた」

(西崎くんにはビックリしたな……どんな人なんだろうって思ってたけど……案外おもしろい人なのかも)


〈とんっ……とんっ……〉


「ん?窓?」


〈とんっ……とんっ……〉


「やっぱり窓からだ!!」


〈シャッ〉


雛は勢いよくカーテンを開けた


「さ、沢村くん」


〈カチャ…ガラッ〉


「やっと気づいた、電気ついたから消しゴムちぎって投げてみたんだ」


そう言って消しゴムを見せた



「そうなんだ、何かと思ってビックリしちゃった」

「ごめんね」

「ううん、大丈夫。どうかした?」

「ううん、別に用事があったわけじゃないから」

「え?」


それから沢村くんは真剣な顔になって



「雛ちゃんの顔が見たかっただけ」


そして沢村くん微笑んだ





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