
君とずっと
第5章 気持ち
〔次の日の昼休み〕
「壱規、ちょっといいか?」
「あぁ」
〔in 中庭〕
「どうしたんだよ、涼」
「なぁ……恋って何」
「え?いきなりどうした?」
壱規は目を丸くして驚いている
そりゃ、サッカーしか興味なかった人が"恋"だなんて言ったら誰でも驚くだろう
「昨日、土手で寝てたら天海がきてな……色々話したんだ……楽しかった」
「涼、アマミって誰?」
壱規は聞き慣れない名前をオレに聞いた
「いつもサッカー部みてるあいつ」
「へぇ〜…で、恋しちゃったと」
壱規がニヤニヤしながら言ってきた
「いや、それがわかんなくて…」
「わからない?」
「天海のことをかわいいって思うし、もっと話したいとか天海のこと知りたいって思うんだけど……」
「あ、それは恋ですね」
微笑ましそうオレを見ながら壱規はさらに解説をした
「何をしててもあの子のことを思い出したりすることも恋の証拠だよ」
「ふ〜ん……」
「ま、頑張れ!!」
「あぁ、自分なりに頑張るよ」
恋……か。
サッカーバカなオレは初めて恋をした
