
君とずっと
第5章 気持ち
〔in 公園〕
私は西崎くんに連れられ学校近くの公園までやってきた
公園か……"付き合って"とか言うから勘違いした……。
私の返事も聞かずに……西崎くんって意外と強引なのかな……。
「よし、天海、サッカーやろう!」
(え?今、なんとおっしゃった?)
「西崎くん、もう一回」
「え?だから、サッカーやろう!」
そう言って西崎くんは私に笑顔を向けた
悪気など全くない
しかし、私は……
(サッカーやろうだなんて……いじめだ……何度も運動はダメだって言ったのに……)
「天海?」
ずっと黙って下を向いている私に西崎くんが心配そうに呼びかけた
「どうかしたか?」
(こんなに心配そうにして……別にいじめる気はない……だろう)
「大丈夫か?」
「ごめんね、大丈夫」
私は西崎くんに向かって笑った
「そっかよかった」
「……あ、あのさ…西崎くん」
「ん?」
「なんでサッカーしなくちゃいけないの?」
やはり私は不満だ、そして不機嫌だ
