
君とずっと
第5章 気持ち
そして私は言葉を続けた
「この前も今日だって私が運動できないって教えてあげたでしょ?」
「うん、聞いたよ」
西崎くんは相変わらず笑顔だ
「そして、西崎くんは“ないこと悩んだってしかたないよ”って言ったのに……なんで今サッカーを……」
〈バチンッ〉
「いたっ」
また、西崎くんにデコピンをされた
「それはそれ、これはこれ」
「はい?」
私の頭の中は「?」でいっぱいになった
「オレはサッカーが好き。だからオレの好きなものの楽しさ……天海にも知ってもらいたくて」
西崎くんはちょっと照れながら教えてくれた
「ごめん、イヤだった?」
(そういうことだったんだ……)
「私……サッカーやりたい!!」
私は強く言った
「イヤならいいんだよ?」
「ううん、やる!!」
私の言葉を聞いた西崎くんが微笑んだ
「よし、やろっか!」
