君とずっと
第5章 気持ち
〔in 中庭〕
「西崎くん、僕に話って何?」
「あのさ……あの……沢村って……天海のこと……」
「好きだよ」
オレが言い終わる前に沢村が満面の笑みで答えた
「あの癒される笑顔とか、ちょっとおっちょこちょいなところとか、たまんないからね」
「はぁ〜……やっぱりか」
オレはベンチにへたりこんだ
「西崎くんも雛ちゃんのこと好きなの?」
「………うっせー!!」
オレは恥ずかしくてそっぽを向いた
「西崎くんって意外とかわいいんだね、ほっぺた赤くしちゃって」
「………」
「でもさ、口調が悪いんじゃない?雛ちゃん怖がっちゃうよ?」
「そんなこと……なかったし……」
そこはちょっと気にしてたところだ
やっぱり、そうなのかな?