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君とずっと

第6章 告白





やっぱり私のこと、好きだったんだ


私……初めて告白された

あんなに緊張するものなんだ



シチュエーション的には完璧だった

文句のつけ所なんて1つもなかった


でも、私は答えられなかった


やっぱり私……。




「雛ちゃん」


健くんに呼ばれ、そっちを向く



「急がなくていいから、しっかり考えてほしい。雛ちゃんが決めるまで待ってるから」


私は頷いた

健くんはニコッとして、じゃあねと言って、帰っていった

私も家に入った



「おかえり、ご飯は?」

「いる」

「大丈夫?具合悪いの?」


ワントーン低めな私を心配してくれた

私は大丈夫と言って部屋に向かった



「ご飯すぐできるからね〜」


〈ガチャ……バタン〉



「疲れた……」


このままベッドにダイブして寝てしまいたいくらいだ

でも、ものすごくお腹が空いている

何か食べないと倒れてしまいそうだ



「雛〜、できたよ〜」


リビングに行くと私の大好物である唐揚げがあった

しかし、気分が乗らない

大好きなのに、すごくおいしいはずなのに、疲れのせいか、味わうことができなかった





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