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薔薇寮の淫

第7章 心が悲鳴をあげた時

・横尾side

太輔とミツ。

2人の駆け引きの勝敗は、俺が予想していた通りミツが勝った。



北「これでいいんだろ横尾さん、フッ」



だがその後こいつは自分がこの先どうなるのか。

大体の予測がついていたかのような言葉を発し。



横「お前、いつから気づいていた?」



それを聞き確信する。



北「話し始めてすぐに」



ミツは絶対、俺に逆らう事は出来ないと。



横「そんな早くから、フッ」



だったら気兼ねなく行かせて貰うが覚悟はいいか。



北「横尾さん、わざと俺らを挑発してただろ?クスッ」



さぁ、次は俺との駆け引きの番だ。



横「なるほど、なのにこういった行動を起こしたってことは、それでも構わないと俺は受け取るがいいんだな?ニッ」



しかし、お前が勝てる保証はないけど。



北「さぁーな、どうだろ?おまえも知っての通り俺は素直じゃないから」



ははっ、そう来るとは。

そんなとこだけ、認めてるんじゃないよ クスッ



北「それに、このまま大人しくやられると思ってるんだとしたら甘いとしか言いようがない」

横「俺からしてみればお前の方が考え甘いと思うが」



なら、そろそろ決着をつけてやる。



北「どういう意味で?」

横「今のお前は絶対に俺には逆らえない、そう言ってるんだ」

北「こりゃ随分と甘く見られたもんだわ、フッ」

横「じゃ聞くが、どうして太輔を止めた?」

北「それは」

横「自分の身代わりとなって俺に抱かれるなんてことはさせられない、そう思ったからだろ?フッ」

北「‥‥っ」

横「その想いがある限り、お前は俺を拒むことができない絶対にな ニヤッ」

北「くっ」



そう言うと、ミツは言葉を詰まらせてしまう。

ほれみろ図星じゃないか。

俺の勝ちだサッさっと観念し、その身を差し出せ。





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