薔薇寮の淫
第7章 心が悲鳴をあげた時
・横尾side
こうして激しい一夜は明け朝がやって来る。
だが、腕の中で泣き腫らした眼をしたまま眠っているミツを見て。
俺が罪悪感に苛まれてしまったのは言うまでもない。
ズキン!
太輔、今ならお前の気持ちがよく分かる。
そうまでしてこいつを護りたかった理由がな、フッ
ふだん突っ張っているときとはあまりにも違うミツに
俺も弱気になってしまい、肝心なところで鬼になりきれなかったんだから。
しかし―
まさか、あそこで泣きじゃくってしまうとは。
さすがの俺も思ってもみなかったよ。
ほんと参った、フッ
でもだからといってここでやめるわけにはいかないし
こいつが来てから、お前らが変わって来ていることは確かだろ。
つまりは、それだけ周りに影響を与える奴ってことになる。
だったら尚更…
俺は、たとえ憎まれてでもミツの本心をその奥底から引き出し。
本来の自分を、分からせてやらなければならないんだ
こいつの強いては太輔お前の為に。
こんな俺、許してはくれないだろうが。
身を投げ出してまで護ろうとした奴を奪ってしまったんだから、フッ
ふと、寂しさが心を過ぎる
覚悟していたはずなのに、情けねったらありゃしない
正直、決心が鈍っているのも事実だった。
これから抱くたびに俺は…
あんなミツの姿を見なければならないのかと思うと。
心は散々に乱れ。
果たして耐えられるのだろうか?
問題は、まだこれからだというのに。
ミツを抱くというある意味1つの目的はこれで果たせた。
だから、太輔へ返すことができ来ないわけじゃない。
が、残り1つの目的はまだ果たせないでいる。
それなのに返してやったとしても。
今までと何ら変わらないのならば意味ないだろう。
傷つけた事さえ無駄になってしまうってもん。
駄目だ、やっぱり出来ない
悪いがミツ当分は俺の手の中にいて貰うぞ。
泣かせまくってしまうだろうけどな。
俺は、再び決心を固めると寝ているこいつの方へ手を伸ばし。
そっと、その頬へ触れた。が、そのとき!
北「藤…ヶ谷‥クッ」
口から漏らした言葉が心を締めつけ堪らない気持ちになる。
会いたいのか、おまえ?クッ
・
こうして激しい一夜は明け朝がやって来る。
だが、腕の中で泣き腫らした眼をしたまま眠っているミツを見て。
俺が罪悪感に苛まれてしまったのは言うまでもない。
ズキン!
太輔、今ならお前の気持ちがよく分かる。
そうまでしてこいつを護りたかった理由がな、フッ
ふだん突っ張っているときとはあまりにも違うミツに
俺も弱気になってしまい、肝心なところで鬼になりきれなかったんだから。
しかし―
まさか、あそこで泣きじゃくってしまうとは。
さすがの俺も思ってもみなかったよ。
ほんと参った、フッ
でもだからといってここでやめるわけにはいかないし
こいつが来てから、お前らが変わって来ていることは確かだろ。
つまりは、それだけ周りに影響を与える奴ってことになる。
だったら尚更…
俺は、たとえ憎まれてでもミツの本心をその奥底から引き出し。
本来の自分を、分からせてやらなければならないんだ
こいつの強いては太輔お前の為に。
こんな俺、許してはくれないだろうが。
身を投げ出してまで護ろうとした奴を奪ってしまったんだから、フッ
ふと、寂しさが心を過ぎる
覚悟していたはずなのに、情けねったらありゃしない
正直、決心が鈍っているのも事実だった。
これから抱くたびに俺は…
あんなミツの姿を見なければならないのかと思うと。
心は散々に乱れ。
果たして耐えられるのだろうか?
問題は、まだこれからだというのに。
ミツを抱くというある意味1つの目的はこれで果たせた。
だから、太輔へ返すことができ来ないわけじゃない。
が、残り1つの目的はまだ果たせないでいる。
それなのに返してやったとしても。
今までと何ら変わらないのならば意味ないだろう。
傷つけた事さえ無駄になってしまうってもん。
駄目だ、やっぱり出来ない
悪いがミツ当分は俺の手の中にいて貰うぞ。
泣かせまくってしまうだろうけどな。
俺は、再び決心を固めると寝ているこいつの方へ手を伸ばし。
そっと、その頬へ触れた。が、そのとき!
北「藤…ヶ谷‥クッ」
口から漏らした言葉が心を締めつけ堪らない気持ちになる。
会いたいのか、おまえ?クッ
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