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薔薇寮の淫

第9章 動き出した想い

・横尾side

横「で、いつやる?」

五「これを見て」

横「んっ?」

五「あいつらの人気投票」



そんな俺にこいつが見せたのは。

影のグループメンバーによるアンケート結果だった。



五「凄いよな北山1位だぜ転入して来てまだ日が浅いっていうのにさ、フッ」

横「並ぶようにして太輔、この2人が断トツか」

五「俺達の予想通り」

横「そうだな、フッ」

五「次が玉森それからうちのトッツー フフッ」

横「なんだ、嬉しそうじゃん クスッ」

五「そりゃ俺達の中でトッツーと郁人は唯一ラブラブのカップルだし、ニコッ」

横「それからニカに健永、宮田、ここら辺はだいたい票が均等しているってわけだ」

五「そっ、つまりはあいつらがリーダーになったら、もうバッチシ俺らは団結し合えちゃうって事になる」

横「あぁ、フッ」

五「あっちの方も手を打っておいたぜ」

横「手際がいいじゃん」

五「当然だろ ニヤッ」

横「さすが、フッ」

五「この時が来るのをずっと待っていたからね、あの日以来」



それを見て俺は確信する。

俺達が、これからしようとしている事は必ず成功すると。



五「じゃさっそくあいつと今後のことを決めるとするか」

横「来てるのか?ここに」

五「ちょうど、タイミングよく クスッ」

横「よし会おう、その方が話しが早く済むってもんだから」



それから―



「じゃ立候補者の提出は、今週いっばいが期限ね」



俺達は、今後の予定を予め決め。



「で、投票は次の週の週末ってことで」



その日の打ち合わせは終了とし。



「ところで横尾ちゃん」



んっ、なんだ?



「あなた立候補しないの」



ふっ、分かってるんだろ?



「あぁ、ごめん特定の彼氏がいなかったんだっけ」



こいつ、わざと言ってるな



「まぁ、そのうちにいい事があるよ頑張って」



煩せぇ余計なこと言わずにサッさと帰れ。



「じゃあなぁー」



時刻は既に夜。

当たり前だが自分の部屋へ戻って来たときには、もう誰もいなくなっていて。

その暗闇の中で…

俺は疲れた身体をベットへ沈めそのまま眠りにつく。

明日からの事に備え―





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