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薔薇寮の淫

第9章 動き出した想い

・藤ヶ谷side

わたが部屋を出て行ってから俺達は。

改めてこの2週間、2人の間にどんなことがやり取りされていたのかを。

ひろの口から聞く。



宮「なんか凄いね横尾さんって」

千「俺、一度でも許せないって思ってしまったこと、反省する」

ニ「わったーは、全てお見通しだったんだと思う」

宮「でも、やっぱり申し訳ないって思っちゃう」

玉「なら今度は宮田がわたの為に出来ることをすればいいじゃん」

宮「横尾さんの為に?」

玉「そっ ニコッ」

宮「だね、タマの言う通りだ」

千「俺もそうする」

ニ「みんな同じ気持ちさ、なぁガヤ」

藤「あぁ、フッ」



そしてあいつが帰って来たとき。

俺らがいたらかえって気を遣わすことになると判断し

それぞれの場所へ戻ることにしたんだ。

もちろん俺はひろの部屋に

が、中へ入ったとたん固まってしまう。



戸「お帰り ニコッ」

北「ただいま、心配かけて悪かったな」

戸「そんなことない、それより良かった2人が無事に上手くいって」

北「あ、まぁ…ハハッ」

河「あぁーこいつ照れてやんの クスッ」

北「うるせぇーこのエロ馬郁人が」

河「うっ、馬だぁー」

藤「ちょ、なぁ?これ一体どういう事」



だってさ俺の部屋の荷物が全部そこにあったんだから



河「おっ、気づいた」



気づかない方がおかしい。



北「んっ?どうかした」



ひろ!?お前なぜ不思議に思わないんだよ?

と、その時。



北「うおおっ」

藤「なっ、なに」

北「かっわいぃーなんだ?このデカい縫いぐるみは」

藤「それは!」

河「太輔の抱き枕だよ」

北「抱き枕?」

藤「うわっ、よせ郁人よけいなこと言うじゃない」

河「それ抱いて寝ないと、こいつ眠れねんだと」

北「はっ?そうなのかお前いつも、こんなもん抱いて寝てたん」



うわわっ…



北「でも俺の部屋ではグーグー寝てたじゃんよ」

河「それは、宏光を抱いてたからに決まってるだろ」

北「…っ、カァーッ」

戸「北山、顔 真っ赤」

河「うえっ、こんなこいつ初めて見た」

戸「ぷっ、可愛いーっ」

北「ううっ」

河「きゃはははっ」

藤「郁人、煩さいお前もう帰れ」

河「つれないなぁ太輔」



何が?ペラペラ、ふざけんじゃねぇぞ。





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