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薔薇寮の淫

第9章 動き出した想い

・藤ヶ谷side

河「まっ、いいや俺たちの役目はもう終わったんだし」

藤「役目?」

河「この荷物はな、お前に内緒で五関と俺らでここへ運んでおいたんだ」

藤「いつ」

戸「みんなが横尾の部屋に集まっている隙にね」

藤「へっ?ってことは」

河「可愛かったぜ、宏光の喘ぎ声 ニヤッ」

北「‥‥っ」

藤「うわぁーっ、もうよせってそれ以上は言うんじゃね」



ダダッ!



藤「ひろ」

河「あらら、あいつ布団の中へ潜り込んじまったわ」

戸「河合が言い過ぎるからだろ」

藤「で、どうしてだ?ちゃんと説明して貰おうか」

河「お前さ、部屋替え申し込んでたじゃん」

藤「んまぁ」

河「その許可が昨日おりてよ」

藤「えっ」

戸「何でも明日から管理人さん変わるんだってさ」

藤「それと、どういう?」

河「あのクソ管理人、太輔の希望を握り潰しやがって」



そうかー

だから、いつまで経っても返事がなかったってわけだ



河「けど、今度の管理人がそれに気づき」

戸「急遽 ニコッ」

河「なんてったって理事長の息子だもん、そりゃ逆らえるわけねぇや」

藤「えっ、じゃあハッシーはどうなるんだよ」

戸「心配しなくても大丈夫そのまま管理人室に住めるって ニコッ」

河「別に養子縁組みしてたわけじゃないし」

戸「賄賂とか、いろいろとやってたのが理事長にバレ言ってみればクビになってしまったようなもんだから」



なるほど…



河「ということで、俺らは帰るな」

藤「あぁ」

河「あとは、お二人さんで仲良く思う存分やっちゃってくれ ニヤッ」

藤「なっ」

河「もう、声を出すの我慢しなくていいしよ クスッ」

藤「郁人!」

河「きゃはははっ」



こいつ寄りによって、こんな時にあのときの事をバラしやがって。



戸「じゃあね北山」



ガチャ、バタン!

どうすんだよ、このあと。

ひろは黙ったままベットで背中を向け寝てしまってるし。

取り合えず俺も中へ入るとするか、ハハッ!

俺はソッと隣へ潜り込むと

その姿を間近で見ながら、今日の出来事を思い出していた。

温かい温もりを感じ幸せな気分に包まれながら。





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