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薔薇寮の淫

第9章 動き出した想い

・二階堂side

あれは一体、どういう意味なんだ?



横「俺達のグループは近日中に解散する事になった、そのつもりでいてくれ」



そしたら俺ら…

いや、わったーはこれからどうするんだよ?



千「ニカ、飯も食ったことだし一緒に風呂にでも入ろうぜ」



まさか、一匹狼にでもなるつもりじゃないよな?



千「ちょうどいい湯加減だしさ フフッ」




そんなの許さないぞ。

俺が、独りぼっちになんか絶対にさせねんだから。



千「なぁ、ニカったら聞いてる」

ニ「えっ」

千「もういい、クッ」



ダダダッ!



ニ「せっ、千賀」



とたん、こいつは駆け出し浴室へ閉じこもってしまい

ドンドンドン!



ニ「おいカギを開けろってなぁーっ」



呼んでも、返事をしてくれなくてさ。



ニ「悪かった謝るから機嫌直してくれよ」



きっと、部屋へ戻って来てからも。

俺の頭の中が、わったーの事で一杯なのを感じ取り。

妬きもちを焼いてしまったんだ。



ニ「ごめん、でも俺」



放っておく事なんて、できねんだもん クッ

分かってくれって。



ニ「お前のことが一番大事なのに変わりはないから」



すると―



千「俺だって分かってる、ニカが何を考え思っているかなんて」

ニ「千賀」

千「だから尚更、腹が立つんだ!クッ」

ニ「えっ?」

千「だってそうだろ一緒に考えさせてくれたっていいじゃんか」



おまえ…



千「俺はそうしたいのに、さっきからニカったら」



妬きもちを焼いてたんじゃなかったのか。



千「それに2人で考えた方がイザってとき、良い案が浮かぶかもしれないし」

ニ「‥‥っ」

千「俺だって、わったーのこと気になってるのは同じなんだぜ クッ」



だよな、お前の言う通りだ



ニ「うん、一緒に考えよ」

千「ニカ」

ニ「だから取り合えず俺のこと中へ入れてくれない」

千「‥‥‥」

ニ「じゃなきゃお前にキスも出来ないじゃん」

千「‥‥っ」

ニ「なっ?頼むよ」



と、そこまで言うと。

ガチャ!

やっとこいつはドアを開けてくれ。





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